はじめまして。株式会社同人のオオマエです。前回の記事では、私たちの提供する新しい創作支援マッチングサービス「GreenHorn(グリーンホーン)」について、サービスの概要や理念、そして依頼者側の視点から見た活用方法をご紹介しました。
前回の続きとして、ここからは依頼者としてGreenHornを使うためのステップを、順にご紹介していきます。
5.【Step4:
制作依頼の進行管理と
納品までの流れ】
- 制作中の進捗報告と確認方法
依頼が正式に確定したら、いよいよクリエイターによる制作がスタートします。
GreenHornでは、制作の途中段階で依頼者とクリエイターがしっかりと連携しながら進めることを推奨しています。進行中のトラブルや「イメージのズレ」を防ぐためにも、こまめな進捗報告と確認がとても重要です。
■ 進捗報告の基本的なタイミング
多くのクリエイターは、制作の各段階で依頼者に確認を取るのが一般的です。
今後、当サービスでも正式な「制作ロードマップ機能(仮)」の導入を予定しておりますが、それに先立ち、漫画・同人誌制作の現場ではどのような確認ステップが必要とされるのかを理解していただくことは、スムーズな取引を行う上で非常に重要です。
- ラフ案・ネームの提出(構図・コマ割り・全体イメージ)
→ この時点で依頼者から大枠のOKをもらえれば、後の工程がスムーズに進みます。
キャラクターの造形や設定に食い違いがある場合も、最初期なら修正の負担は比較的軽く済みます。
ストーリーや演出の流れ、セリフの配置などを確認する、いわば「物語の設計図」にあたる最重要フェーズです。
この段階での修正は、完成度を高めるうえでほぼ必須といえます。 - 線画・下描きの確認
→ キャラクターのポーズ、表情、構図に問題がないか細かく確認します。また、コマごとの雰囲気やテンポ感もこの段階で見えてくるため、全体の読みやすさに大きく関わるポイントです。このフェーズでは、あらかじめ取り決めた修正回数(例:ページごとに◯回まで)を守りつつ、こまめな連絡を取ることを推奨します。確認後、問題がなければペン入れ(清書)工程へと進みます。 - ベタ・トーン・仕上げ確認
→ モノクロ原稿における濃淡のバランス、画面の密度、強調表現(集中線・黒ベタ・トーンなど)を確認します。この段階での仕上がりは、同人誌としての完成度や読者への印象を大きく左右します。仕上げ前の最終確認。 - 仕上げ確認
→ 文字入れ、オノマトペ、背景、エフェクトなどを最終的にチェック・調整します。読後感や演出の伝わり方に直結する要素が多いため、丁寧な確認が求められます。 - 完成稿の提出(PDF/画像データなど)
→ 最終的な納品データ(印刷用またはデジタル公開用)が提出されます。
事前に希望していたファイル形式や解像度など、納品条件との一致を必ず確認してください。
※もちろん、やり取りの詳細は案件の内容やクリエイターによって異なります。
初期段階で「どのタイミングで確認を挟むか」をあらかじめ相談しておくと、お互い安心して進められます。
■ 確認時のポイントとマナー
- 修正点はできるだけ具体的に伝える
例:「目線を右側に向けてほしい」「髪の色をもう少し明るめに」など
→ 抽象的な言い回し(「もうちょっと可愛く」など)は避けましょう。 - 修正依頼はまとめて1回で伝えるのが理想
→ その都度バラバラに伝えると、対応が煩雑になりやすく、トラブルの原因になることもあります。 - 修正範囲・回数の上限を確認しておく
→ GreenHornでは、修正の回数・範囲は事前に契約書で合意しておくことを推奨しています(「ラフ段階での修正は◯回まで」など)。
■ 進捗報告はGreenHorn内のメッセージで行えます(開発中)
すべてのやり取りはGreenHornのメッセージ機能を通じて行うことができます。(※リリース直後はデータ輸送の安全性の観点から外部ツールを使用する可能性がございます)
やり取りの履歴が残るため、後から確認もしやすく、トラブル防止にも役立ちます。
また、運営側も必要に応じて介入・仲裁できるよう設計されていますので、万一の時にも安心です。(仲介には一定の限界があります)
返金対応などには、可能な限り柔軟かつ誠実に対応いたしますが、当サービスはあくまで第三者として中立的な立場を取っております。
6.【Step5:
報酬の支払いと
評価の記入】
■ 支払いの流れ(※開発中のモデルイメージ)
- 依頼確定時に、依頼者が報酬金額を一時預託(仮払い)
→ クリエイターとの合意内容(報酬・納期など)に基づき、依頼確定時に支払いを行っていただきます。
→ この金額は資金決済代行業者が一時的に預かる形式となり、制作完了・納品後にクリエイターへ支払われます。(=エスクロー方式)
※エスクロー方式の導入はあくまで理想的なモデルであり、実際には各種法規制の制限を受ける可能性があります。そのため、創業初期においては、工程ごとの都度支払い方式など、より現実的な方法を検討しております。 - 納品・検収を依頼者が確認
→ 依頼内容に沿った成果物が納品されたかどうか、一定期間内に依頼者が確認を行います。
→ 問題がなければ「検収完了」として報酬がクリエイターへ支払われます。 - 検収後、正式な取引完了となり評価へ
→ 双方が評価コメントを残せることで、透明性の高いコミュニティが築かれます。
■ 対応予定の決済方法(※現時点では予定)
- クレジットカード(VISA/MasterCard/JCB 等)
- コンビニ決済
- 銀行振込
- 電子マネー(PayPay/LINE Pay/その他)
※決済システムは現在開発中です。導入時期や対応方法は変更となる場合がありますので、正式なリリース情報をご確認ください。
■ 注意点
- 途中キャンセルや返金が発生した場合は、状況に応じて規定に従い対応いたします。(返金対応など)
- 納品物に関するトラブルが起きた際には、できる限り両者の合意を重視し、中立の立場からサポートいたします
- 支払いに関するトラブルを未然に防ぐため、契約内容(仕様・納期・修正回数など)を事前に明確にしておくことを推奨しています
■ なぜ評価が大切なのか
取引完了後、依頼者の皆さまにはクリエイターへの評価をお願いしております。
この評価は、単なる「レビュー」ではなく、GreenHorn内における信頼と成長の基盤となる大切な要素です
● 評価がクリエイターの信用をつくります
クリエイターは、自分の実績や信頼性を可視化できる場として、評価を大切にしています。
過去の評価が蓄積されることで、他の依頼者も安心して依頼しやすくなり、優れたクリエイターが活動しやすい環境が整っていきます。
● 評価は「次の良い取引」への架け橋です
依頼者のフィードバックは、クリエイターにとって次の成長や改善のヒントになります。
「ここが良かった」「ここをもっとこうしてほしかった」といった率直な声が、次の作品や取引をより良いものにしていきます。
● あなたの評価がサービス全体の質を上げる
GreenHornでは、取引の透明性と公正性を重視しています。
一人ひとりの評価が、健全なクリエイター経済圏を支える力となり、新しい才能が育ち、より魅力的な作品が生まれていきます。
【こんなときは?サポート体制と安心機能】
■ サポート体制と安心機能
取引中に「メッセージの返信がない」「納品が約束の日を過ぎても届かない」など、予期せぬトラブルが発生することもあります。
GreenHornでは、そうした場合にも依頼者・クリエイター双方が安心して利用できるようなサポート体制を整えています。
● 運営への相談窓口
GreenHornでは、安心してご利用いただけるよう、クリエイターとのやり取り画面とは別に、専用の相談窓口を設けております。
取引中のトラブルや不安、困りごとはもちろん、操作方法に関するご質問や、サービス改善へのご意見など、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。
● 主な相談対応内容
- 相手ユーザーとの連絡が取れない
- 納期遅延・キャンセルに関する相談
- 契約内容と納品物の齟齬(そご)
- 不適切な発言・迷惑行為・規約違反の通報
- 操作方法・機能面でのご質問
- サイトの不具合や改善要望 など
● ご相談方法
- サイト内のお問い合わせフォーム(24時間受付)
- 管理画面からの「運営に問い合わせ」ボタン(取引ごとの相談が可能)(開発中)
- メールでの個別対応(support@greenhorn.jp )
原則として2〜3営業日以内に返信を差し上げます。緊急性の高い事案につきましては、できる限り早急に対応いたします。
● 例1:納品遅延が発生している場合
予定納期を過ぎても納品が行われない場合は、クリエイター側の状況確認のため、サポートセンターが状況を中立の立場から確認・仲介します。
依頼者側で一方的に評価を下す前に、まずはシステム上の「問い合わせ」ボタンからサポートにご連絡ください。
●例2: 一定期間以上、応答がない場合の対応
- クリエイターから一定期間連絡がない/納品がない場合は、依頼キャンセルや返金対応の検討に入ります
- 双方の履歴や合意内容を確認し、トラブルの内容に応じた個別対応を行います
- 場合によっては、クリエイターに対するペナルティや警告の措置を取ることもあります
■ 安心して依頼をするためのガイドライン
まずは弊社のルールと、契約の合意内容を確認しましょう。
GreenHornは、依頼者とクリエイターの間で自由かつ創造的な取引が行われることを支援するプラットフォームです。
私たちはその取引の円滑な進行とトラブル防止を目的として、ガイドラインや契約書テンプレートなどの各種サポートツールを提供しています。
● 基本は「契約内容」に立ち返る
トラブルや意見の食い違いが生じた場合は、まずガイドラインや取引時に合意した契約書(仕様・納期・報酬・修正回数など)を見返して、双方で冷静に確認・話し合いを行ってください。
文書化された内容に沿って整理することで、多くの問題は相互理解によって解決できます。
● 運営は中立の立場です
GreenHornは取引における**「仲介支援」や「進行サポート」**を行いますが、依頼者とクリエイターの間で成立する契約そのものに対して、法的な介入や代理行為は行えません。
あくまで第三者として中立性を保ちつつ、対話と合意による解決を優先しています。
● 解決が困難な場合はご相談ください
ガイドラインや契約の確認を経ても自主的な解決が難しい場合には、取引画面の「運営に相談」ボタンからお問い合わせいただけます。
やり取りの履歴や契約内容に基づき、運営が状況を確認し、必要に応じて適切な対応や助言を行います。
おわりに:GreenHornで「理想の創作」を実現しよう
おわりに
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。本記事を通して、GreenHornにおける依頼の流れやサポート体制についてご理解いただけたなら幸いです。
初めてのご利用でも安心して取引を始めていただけるよう、今後もわかりやすく丁寧なガイドを発信してまいります。
● 繰り返し使うことで、よりスムーズに・より自由に
GreenHornは、使えば使うほど便利さと楽しさが広がるサービスです。依頼をするのは最初ハードルが高く感じるかもしれませんが、取引履歴やメッセージ経験の蓄積により、次回以降の依頼がスムーズになり、リピート依頼や作品の連作もより快適に行えます。
継続的なやりとりを通じて、あなたの理想に近い「創作チーム」が自然と育っていきます。
● 「推しクリエイター」を見つけよう
気に入った作品や、やりとりの印象が良かったクリエイターには「お気に入り」登録をしましょう。
クリエイターごとのポートフォリオや評価を見ながら、自分にとっての“推し”を見つけることで、より満足度の高い創作体験が得られます。
定期的な企画参加や、新作の先行案内をしているクリエイターもおり、ファンとしての関わりも楽しめます。
● 今後のサービスの展開やキャンペーンにもご期待ください
サービス公開に先駆けて、2025年7月にクラウドファンディングを実施予定です。
これはサービスの認知向上と、開発・運営資金のご支援をお願いする取り組みで、支援者の皆さまには割引特典や限定プランなどのリターンもご用意する予定です。
皆さまからの応援が、サービスの現実化と加速に直結します。詳細は改めてご案内いたしますので、続報を楽しみにお待ちください。
どうぞよろしくお願いいたします。
また、正式リリース以降には、期間限定のキャンペーンやリピーター特典、先行登録者限定の優遇措置なども順次発表予定です。
ぜひ公式ブログやSNSをフォローして、最新情報をチェックしてください。
▶ あなたの創作を、もっと自由に。もっと楽しく。
GreenHornは、依頼者とクリエイターがともに笑顔で創作を楽しめる未来を目指しています。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。