同人誌ってなに? その2 【実例】

株式会社同人の大前です。
前回の記事に続き、今回も「同人誌とは何か?」というテーマを掘り下げていきます。今回は、その実例をいくつかご紹介しながら、より具体的に同人誌の魅力に迫っていきたいと思います。


※権利元への配慮のため、本記事では画像の掲載を控えております。もし本記事を通じてご興味をお持ちいただけた方がいらっしゃいましたら、既存の同人誌ECサイトなどで作品名をご検索いただけますと幸いです。

一般的な倫理観はひとまず脇に置くとして……日本人のあらゆる“癖”に、必ずと言っていいほど同人誌が存在します。これが日本特有の同人コンテンツ産業の神髄と確信しています。
例えば、コミックマーケットに行けば、左には人形(ドール)に関する本、右には鉄道愛好家の本、前にはラーメンのレビュー本、そして後ろにはR18本があります。『好き』の数だけあらゆるジャンルが混在する“日本で最もカオス”な空間が広がっています。

初めて知る人にとっては、まさに“未知との遭遇”かもしれません。
ここでは、同人誌が歩んできた多様で奥深い歴史の一端を紹介します。前提として漫画形式の同人誌に限定しています。      

【二次創作の実際の成果物】

同人誌をイメージしやすいメジャーなジャンルを中心に記載していますが、実際に生まれる制作物は、そこからさらにニッチに細分化・深化していくのが実情です。
【あのマイナーキャラへの妄想を描きたい】【原作とは違う自分だけが思っているIFストーリーを描いてほしい】などが同人文化の原点にあります。

(例)
少年漫画(もう市場に出ない懐かしい作品ほど、弊社で制作する強みになる)
ゲーム系(実際はよりマイナー作品・古い作品ほど弊社のターゲットになる)
一般的な『常識』の物差しでは計れない、原作を題材にした同人文化特有の領域

→いわゆる『ナマモノ(実在の人間)』や、『人間ですらない物』も同人の対象です。弊社ではリリース当初は取り扱いませんが、実際に現在も、即売会で同人誌としての大量の需要と供給の実績があります。


※二次創作は版権元との権利関係が複雑であり、ECサイトでの販売では売上実績が可視化されるため、大手サイトでは取り扱いを避けられる傾向にあります。
既存IPへの問題提起を含む側面があるため、弊社も慎重な検討が必要であり、十分な実績の確立および法務部の設置をします。
また、制作物を頒布するには、各種の条件をクリアする必要があります。

二次創作のまとめ

日本人の思い描く【性癖】は奥深く、多種多様なジャンルに多彩な愛好家が存在します。
同人誌特有の「常人には理解しがたいネタ」や「架空の設定」、「今では原作もキャラも知る人がほとんどいないが、自分だけは愛している作品の妄想」なども確かに根付いてきた日本の文化です。

あくまでファンアートとして誰に迷惑をかけるわけでもなく、

公に商業的な流通にも乗らない。

「自分たちの手でしか生まれないもの」を創り出そうとする衝動

それが「同人文化の原点」であり、

同人活動に、自由と安心を提供するのが弊社の一番実現したい価値です。



【一次創作の実際の成果物】

「二次創作の例」については前項にてご説明しましたので、本項では一次創作についてご紹介いたします。

一次創作の同人という場は、極めて自由度の高い創作文化の土壌です。
二次創作が「公式ガイドラインの範囲内での表現」に制限される一方で、一次創作はその制約を超え、より奇抜で独自性の高い【摩訶不思議な領域】へ踏み込むことも可能です。

即売会などの現場では、想像力の限界に挑むような設定や、時に極端とも言える個人的嗜好を表現した作品が実際に頒布されています。


・AVでよくみられるような、性癖を具現化した作品
・異世界モノやケモノ系、擬人化や触手・性転換・ふたなりなど現実には起こりえない自由な創造の世界


この場でご紹介できないような、きわめて個人的・特殊な嗜好を題材とした創作も数多く存在します。
世間的には公にしづらいものの、自身の内に秘めたパトスや性癖を表現する手段として、同人誌は貴重な場となっています。

「こんな欲望を誰に頼めばいいのかわからない」                 

「そんな設定で描いたことはないが、依頼(仕事)があれば描いてみたい」

このようなニーズと創作意欲をつなぐ前代未聞のマッチングを、弊社は実現します。

これまで同人誌で描かれたことのない、作品化されていないオタクの妄想を具現化する。
そこには、確かな夢があると弊社は考えています。



今回は以上となります。
次回は、実際に同人誌を製作する過程やステップについてご紹介させていただきます。

ご質問などございましたら、ぜひお問合せフォームからお気軽にご連絡ください。

また、SNSにて弊社の最新情報を随時発信しておりますので、
ご興味がございましたら、ぜひ画面右上または下のバナーからご覧ください。

文責:株式会社同人 代表取締役 大前秀人

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